読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

星影拾遺

蒼穹のファフナー そうかず小話

そうかずさんで、星を眺める二人について大人の雰囲気で語ってください。
https://shindanmaker.com/198087
また本編か…。二人とも星座とか知ってるイメージないのだが、あのまま無言でごろごろしてても、内容のない話しかしなくても、けして気まずくなったりしないんだろうなあ…。

あのかたちの星と星の繋がりはなんという星座だったろうか、本か何かで昔見たような気がするのに思い出せない。というような、ふわっふわした一騎さんの言葉と指し示したその星を律儀に覚えた皆城先輩が、だいぶあとになってから調査結果を一騎さんに教えるのだ。季節が変わり、もう見えなくなってしまったその星その星座を、またいつか探そうと言い合ったことを、こそうしくんの隣で思い出す一騎さんなのだ。

(2016/09/28)
 というあたりから派生したツイッターでの想像を、手直ししてまとめておきます。そうかずさんには伝承がよく似合う。


英雄からいちばん遠い星のお話

 たとえば高校生活最後の夏休みです。皆城先輩が調べ物をしたいと言うので、ふたり放課後、図書室へ立ち寄ります。
 暇を持て余した一騎さんが何気なく本を開くと夏の星座が描かれておりました。
 それは帰り道の宵の空に、ひときわ輝く一等星の物語でした。
 皆城先輩にとってはただ大きな星のひとつでも、一騎さんが「あれ、蠍の心臓なんだってさ」と教えてくれるのであれば、脈打つアンタレスの先に、二等星は頭と尻尾、英雄を追い詰める毒を持った針が見えます。
 それ以来、夜空を見上げるたびにあの日の星を探すことが癖になってしまった皆城先輩は、次にひとりで図書室へ行ったとき、一騎さんと同じように星座の本を紐解くと、アンタレスが実は太陽より1万倍明るく、かつ700倍大きな星であるということまで調べて、そのうちまたふたりで空を見上げることがあるなら、一騎さんにも教えよう、とひっそり楽しみにしているのでした。

 私の想像によると、皆城先輩は一騎さんよりも理屈っぽくて、小難しくて、ロマンチストです。だから、一緒に夜空を見る機会が自然と訪れるまで、お話しする機会が日中たくさんあったとしてもあえて黙っているんだよ。


一緒に竜を探すお話

 たとえば、黄昏の楽園を守る竜の星座が見られるらしい、と右手にアーカイブ、左手に一騎さんを置いて、星を探す皆城先輩のお話です。ふたりしてあれじゃないか、いやこうじゃないか、関係ないけどあの星もきれいだな、とかイチャイチャぶらぶら夏の夜を散策しているうちに、いつの間にかひとり山まで登ってしまうやつです。
 皆城先輩は知識だけはwikiって(アーカイブって)いるのだが、実物を見たことがないんだ。竜座は明るい星が少ないから、少しだけがんばらなくちゃいけない。ただこれは、メインイベントがふたりでお散歩をすることにすり替わらずを得ないやつなので、見つかっても見つからなくても大した問題ではないのだと思います。
 といっても竜座、北斗七星のしっぽを掴んでしまえばあとはそんなに難しくありませんし、竜のお腹の下には小熊と北極星が、目線の先には彼らのお姫さまだって輝いています。
 男二人で何やってんだと我に返る頃には帰り道です。しかも一騎さん、次はコーヒー持って出かけようなとか言い出すに違いないです。見つけるものは全部見つけてしまったので、何を目的に次を歩くのかが皆城先輩にはわからないのですが、「今度は何を見つけるのか」を見つけることこそ先輩の役目でしょう。ふたりで歩くなら物語はあとからついてくるよね、というお話です。


星の名前をたくさん知っている一騎さんのお話

 一騎さんの永遠は、アークトゥルスの疾走を見届けることができるかもしれないのか。
 春の夜空から三角形が消え、ついに寄り添ったアークトゥルスとスピカを見るとき、一騎さんの隣にいる総士は、無数の総士が走り続けた結果、辿り着いた総士だろう。
 一騎さんはいずれ、アルタイルとベガとデネブの名を総士に伝えるのだろうが、ならば総士は彼ら彼女らに負けないくらい美しい星の名前や星座の物語を見つけて、一騎さんにもあげて欲しい。無数の総士から受け取った語りきれないその星々を、5万年後の未来でまた、総士に伝え、総士から受け取るとき、人の世界だけではなくフェストゥムの世界にだってたくさんの物語が光り輝いていることだろう。

 それにしても、無数の総士が「いちばん美しい」と言って指差す星は、いつだってたったひとりに違いない。